「洗えるストレッチスーツ」を再発明したD2C、初期投資$50Kから3ヶ月で$350Kを売り上げた
Maximilien Perez は3人の共同創業者と$50Kで xSuit を立ち上げた。DWR撥水加工+接着縫製で「洗濯機で洗える伸縮スーツ」というコンセプトを作り、ローンチから3ヶ月で$350Kを売り上げた。

取材時の様子 — Photograph by Editorial Team
BUSINESS AT A GLANCE
Maximilien Perez と2人の共同創業者は、「クラシックな男性スーツが時代に取り残されている」という観察から xSuit を立ち上げた。手洗い・ドライクリーニング前提・伸びない・暑い——これらの課題を素材と縫製でゼロから設計し直した結果が「ストレッチ × 洗える × 撥水」のスーツだ。
技術的な3つの差別化要素
- 特許のDWR(耐久撥水)コーティング素材
- 従来の伸びない縫合糸を捨て、接着(フュージング)で耐久性と洗濯耐性を実現
- クラシックなシルエットを保ちつつ、可動域を最大化する型紙設計
ローンチ初期の数字——3ヶ月で$350K
2017年7月から9月の3ヶ月間(ローンチ期)で$350,000を売り上げた。初動の成功要因は2つ。プロトタイプを Kickstarter で先売りし、コミュニティから資金調達と需要検証を同時に行ったこと。そして Facebook・Instagram の広告動画で「水をかけても弾く」「腕立て伏せができる」といった機能を映像で見せたこと。
| 時期 | 実績 |
|---|---|
| 2016年8月 | 創業 |
| 2017年7-9月(ローンチ期) | $350Kを3ヶ月で売上 |
| 現在 | 月商$250K(年商$3M) |
| 累計販売 | 2万着以上 |
| 従業員 | 12名 |
獲得チャネル——映像広告とプロダクトの相性
xSuit の主な顧客獲得チャネルは Facebook広告・Instagram広告・YouTube・Google広告。スーツの機能差は静止画では伝わりにくいが、「水をかけて弾く」「ストレッチで動く」は短尺動画で一目瞭然だ。プロダクトの機能と広告メディアの特性が噛み合ったケース。
「xSuit は、進化を止めたファッション業界に取り残されたクラシックなスーツを、現代に再設計したものだ」── Maximilien Perez
この記事のポイント
- 01プロダクトの機能差(伸縮・洗える・撥水)が短尺動画広告と相性が良く、Facebook/Instagram広告だけで初期トラクションを作れた。
- 02Kickstarter での先売りが資金調達と需要検証を同時に解決し、$50K の自己資金で量産の意思決定までたどり着いた。
- 03「クラシックなシルエット × 現代的素材」という再発明型のポジションが、既存スーツ市場から顧客を奪うフックとして機能した。
参考:Starter Story
関連記事
ヴィンテージVWを改造したモバイルカフェ、年商$180Kへの道
VWキャンパーをコーヒーバンに改造したら、スポーツイベントと撮影現場から仕事が止まらなくなった。
読了 9分 ・ 2026.05.10$500で開業したテキサスのベーカリー、ダライ・ラマの誕生日ケーキを焼くまで
$500開業・1人運営のベーカリーが、有名人ケータリングとカスタムケーキで成立する経済学。
読了 8分 ・ 2026.05.10「野球サブスクボックス」をGoogleしたら誰もやっていなかった——独立リーグ選手の貯金$800が月商$325Kになるまで
独立リーグ選手の副業が、野球用品サブスクで年商$3.9Mに。Google検索1回から始まったマーケットの掘り当て方。
読了 9分 ・ 2026.05.10